2018年2月20日から利用可能になったGoogleアドセンスの「自動広告」
サービスが始まってから1ヵ月が経った。
拙者は、2018年2月21日から拙者の運営するサイト全てにアドセンスの「自動広告」を導入してきたが、「自動広告」による収益の変化はいかなるものなのか?
今回は、アドセンスの「自動広告」を1ヶ月間導入した結果と感想を述べていくぞ!
目次
アドセンス「自動広告」ってどうなの?
以前の記事で、「自動広告」にすることで、
- 広告配置の手間が省けること
- 未承認者でも関連コンテンツ広告を配置できること
- 想像以上に多くの広告が配置されること
- 故にサイトの外観が少し荒れること
などのメリット・デメリットを上げていった。
デメリットも少ないくないが、広告配置場所を考えなくていいことや、関連コンテンツ広告を未承認でも配置可能となるといったメリットも大きかった。
今回、拙者は自身の運営する5つのサイトで検証した。
サイトのカテゴリーは以下の通りだ。
- このサイト〔インターネット・ビジネス〕
- はてなブログの便利な使い方を紹介するサイト〔インターネット〕
- 逆ダイエットに関するサイト〔健康〕
- 釣りに関するサイト〔趣味・レジャー〕
- 雑学を扱うサイト(雑記)〔ノージャンル〕
では実際に「自動広告」を導入して運用した結果どうだったか?
結論から述べると、
- アドセンス初心者で広告配置の“最適化”ができない者
- ある程度単価の高いカテゴリーのサイトを運営している者
以上の2つに当てはまる者には「自動広告」はおススメできる。
どういうことなのか順に見ていこう!
「自動広告」導入でクリック数は上昇傾向にある
「自動広告」によって多くの広告が配置されるようになる。
そこで気になるのはクリック率だが…
クリック率の変化に関しては、「自動広告」導入前の広告配置の最適化具合で大きく変わってくる。
- 最適な位置に広告を配置できていたサイトは、新たに配置された広告のせいでクリック率は下がる傾向にある。
- 適当に広告を配置していたサイトに関しては広告が存在しなかった最適な場所に広告が配置されるようになるのでクリック率は上昇傾向にある。
拙者の運営するサイトの場合でも、かなり昔に作ったサイトでほとんどメンテナンスをしていないサイトのクリック率は大きく上昇した。
では、クリック数はどうだろう。
「自動広告」によって既存の広告に加え、今まで広告がなかった場所にも広告が表示されるようになる。
当然のことながらクリック数は上昇する。
拙者のサイトの場合も1サイトだけアクセス数が減ったサイトがあり、クリック数は落ちたが、その他のサイトはクリック数は増える結果となった。
「自動広告」導入でクリック単価は下がる傾向にある
クリック数が伸びたのは嬉しい事だが、クリック単価はどうだろう。
クリック単価に関しては、ほぼ全てのサイトで単価の下落を確認できた。
2サイトのクリック単価は上昇したものの、検証していた時期は2月~3月。
そう、期末で単価が上がりやすい時期なのだ。
単価が上昇したサイトを例年のデータと見比べたが、例年よりクリック単価に伸びが無かった。
「自動広告」導入によってクリック単価は下落するといえる。
クリック単価は広告毎の単価と、スマートプライシング(Smart Pricing)によって決められている訳だが、
成果(スポンサーの利益)に繋がりにくいページとGoogleに判断されるとスマートプライシングによってそのページの単価が下げられる。
スマートプライシングの判断基準の憶測は色々飛び交っているが、拙者が信じているのは、
- 広告クリック後のユーザーの行動(時間・成約率・誤クリック)
- 記事1ページの広告の量
この2点だ。
「自動広告」によって多くの広告が配置される。
広告が増えれば増える程“誤クリック”も増える!
「自動広告」で決まって表示される記事上の広告はスマホでの観覧時に誤クリックが発生しやすい。
「自動広告」によってクリック数が上がるのも“誤クリック”による要因が大きいと考えている。
また、過去に行った拙者の検証結果だが、広告数を2~3個に絞る(減らす)ことでクリック単価の上昇が多く確認できている。
「自動広告」によって多くの広告が配置され、“誤クリック”も増えることでクリック単価の下落が起こると拙者は考える。
アドセンスの「自動広告」はこんな人におススメ!
以上のことから言えることは、
広告配置の“最適化”ができない者は、
“最適化”されて収益増加が見込める!
これは、
最適化していないサイトはクリック率の高い場所に広告を配置していないケースがあったり、
競争率が低い広告サイズしか配置していないケースが多いからだ。
どちらのケースも「自動広告」によって最適な広告が表示されるようになるため収益の増加が見込める。
広告単価の高いカテゴリーのサイト運営者は、
更なる広告の配置で収益アップ!
“健康”・“SEO”・“ダイエット”等々、広告単価が高いカテゴリー特化型のサイトを運営している場合は、少しばかりクリック単価が下がってもその分クリック数が増えれば収益はプラスになる可能性が高い!
拙者の運営するサイトのひとつである『逆ダイエットに関するサイト』はアクセス数はそこまでながら、クリック単価は一番高い。
(クリック単価の高い“健康”にまつわるサプリなどの広告が表示されるユーザーの割合が高いからだ。)
そのサイトに関しては今回の検証で、クリック単価は下がったもののその分クリック数が伸びて収益は増加した。
最後に
今回は、たったの1ヵ月という短い検証だったので一概には言えないかもしれないが、「自動広告」には合う人とそうでない人がいるように感じた。
今後の「自動広告」は普及していくのかどうなのかはわからないが、定期的に検証はしていこうと考えている。
「自動広告」サービス開始によって多くのサイトで「自動広告」を導入している。
その分多くの広告が出回るわけだが…
それが、アドセンス全体のクリック単価下落に繋がらなければいいが…。